参加型配信の「順番待ち」を、OBS だけで回す方法

参加型配信をしていると、必ずぶつかる問題があります。

「次、誰の番だっけ?」

コメント欄をさかのぼって探しているうちに、流れていく新しいコメント。 「さっき参加って書いたのに飛ばされた」と言われて、あわてて謝る。 視聴者が増えるほど、順番の管理は配信者の頭の中だけでは追いつかなくなります。

この記事では、参加型配信の順番待ちを OBS の画面に出して、 配信者も視聴者も「いま誰で、次は誰か」が一目で分かる状態にする方法をまとめます。

順番を管理する3つのやり方

1. メモ帳に書いて、画面に映す

いちばん手軽です。OBS の「ウィンドウキャプチャ」でメモ帳を映し、参加者の名前を書き足していきます。

  • よいところ:道具が要らない。今すぐできる
  • つらいところ:名前を手で打つ必要がある。呼んだ人を消す・並べ替えるのも手作業。見た目が配信になじまない

2. スプレッドシートで管理する

Google スプレッドシートなどに参加者を並べ、配信画面の外で管理します。

  • よいところ:人数が多くても崩れない。記録が残る
  • つらいところ:視聴者からは見えない。「自分は何番目か」を聞かれるたびに答えることになる

3. 順番待ちボードを OBS に置く

配信画面に「いまの人」と「つぎの人」を出す専用の表示を置き、別の操作画面で呼び出していくやり方です。

  • よいところ:視聴者に順番が見える。呼び出しがボタン1つ。コメントと連動させれば「参加」と書いた人が自動で並ぶ
  • つらいところ:最初に一度だけ設定が要る

配信を続けていくなら、3 のやり方がいちばん手間が減ります。 以下、3 のやり方を具体的に説明します。

順番待ちボードの仕組み

順番待ちボードは、2つの画面に分かれています。

画面役割どこに置く
表示側視聴者に見せる。いまの人・つぎの人を大きく出すOBS の「ブラウザ」ソース
操作側配信者が触る。受付・呼び出し・並べ替えOBS の「カスタムブラウザドック」

表示側は配信に映り、操作側は配信者の手元にだけ出ます。 操作側でボタンを押すと、表示側がその場で切り替わります。

導入は3手順

手順1:ZIP を展開する ZIP を右クリック →「すべて展開」。中のフォルダを、消さない場所に置きます。 ZIP の中のままでは動かないので、必ず展開してください。

手順2:OBS に表示側を追加する OBS の「ソース」の + →「ブラウザ」→「ローカルファイル」にチェック → index.html を選びます。 幅 800・高さ 450 くらいで画面の端に置くのが目安です。

縦長の配信なら、幅 375・高さ 812 のように縦長にすると、自動で縦型の並びに変わります。

手順3:操作側をドックに登録する OBS のメニュー →「ドック」→「カスタムブラウザドック」に、panel.html の場所を入れます。 パネルの上に「表示側と同期中」と緑で出れば成功です。

コメント「参加」で自動受付する(わんコメ連動)

コメントビューア「わんコメ(OneComme)」を使っているなら、 コメント欄に「参加」と書いた人を、自動で行列に入れることができます。

わんコメの「テンプレート」一覧に ZIP をそのままドラッグ&ドロップすると、 表示側と操作側が http://localhost:11180/templates/... のアドレスで開けるようになります。 このアドレスを OBS に入れる方法が、同期がいちばん安定します。

これで、配信者がやることは「次の人を呼ぶ」ボタンを押すだけになります。

無料版と Pro 版

穂積 蒼の「参加型 順番待ちボード」は、無料版で試してから選べます。

無料版Pro 版(¥800)
手動で受付・呼び出し
待ちの人数5人まで変更できる
わんコメ連動(コメント「参加」で自動受付)×
縦型配信
画面の表示右下に小さく「Free」なし

まずは無料版で「OBS に置いて動くか」を確かめて、 参加者が増えてきたら Pro 版に切り替える、という使い方がおすすめです。

実際に動いている様子は、こちらの15秒の動画で見られます。 https://www.youtube.com/watch?v=zvoAkTiFZro

よくある詰まり

Q. 操作側と表示側が同期しない 表示側と操作側を、同じ種類のアドレス(両方ローカルファイル、または両方 http)で開いてください。 わんコメを使っているなら、わんコメのテンプレートとして入れる方法がいちばん確実です。

Q. ZIP を開いたのに何も出ない ZIP の中のまま開いていないか確かめてください。必ず展開してから使います。

Q. ゲーム画面に重ねると邪魔になる ブラウザソースの幅と高さを小さくして、画面の端に置いてください。大きさはあとから変えても追随します。


参加型配信は、視聴者が「自分の番がちゃんと来る」と信じられるかどうかで、参加しやすさが大きく変わります。 順番が画面に見えているだけで、配信者の負担も、視聴者の不安も減ります。